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W.D.ギャンは有名なトレーダーで、20 世紀前半に数学と幾何学を組み合わせた理論を開発し、トレーディングに適用して成功を収めました。ギャンファンとは、価格ブレイクアウトとそのブレイクアウトの長さの識別に使用する分析的ドローイングツールです。ギャンファンは単一ポイントから「広がる」一連のアングルラインを使用してドローイングされます。これらのアングルラインは、ギャンアングルのサイズによって異なり、比較的早くなったり遅くなったりする価格対時間の関係を示します。
時間と価格ラインを定義するため、W.D.ギャンは四角形を等ユニットに分割しました。その四角形に沿って 45 度のアングルラインを引きました。これが 1 対 1 の価格/時間ライン(時間軸単位と価格軸単位が同じ)として知られるようになりました。価格が動くと、時間と価格は完全にバランスしているため、完全な 45 度ラインとなります。
一方、価格を1 単位を進めるために 2 単位の価格が必要な場合は 2 X 1時間/価格ラインとなり、約 26.5 度のアングルラインとなります。逆に、価格を 2 単位を進めるために 1 単位の時間が必要な場合はより急な 1 x 2ラインとなり、約 63.5 度のアングルとなります。ブレイクアウト強度はマーケットの価格と時間の関係を分析して決定されます。例えば、一週間で $50 から $60 に変動するマーケットのチャートと、一日で $50 から $60 に変動するマーケットのチャートは異なります。
ギャンファンは、ヒストリカルなまたは重要な高値と安値の重要性に基づいています。ギャンファンアングルは、チャート作成されたマーケットの価格と時間の関係によって決定される特定のアングルにおける傑出したマーケットの最高値または最安値から引かれるトレンドラインと考えることができます。ギャンアングルは、サポートおよびレジスタンスレベルに似ています。価格アクティビティが 1 つのアングルを超えると、多分、マーケットは次のギャンアングルと一致するまでそのブレイクアウト方向で取引されます。一般的に、上昇ラインの上にあるマーケットはブリッシュ (堅調) で、そのレジスタンスレベルは次のギャンラインであると見なされます。同様に、下降ラインの下にあるマーケットはベアリッシュ (軟調) と見なされます。バランスラインは 45 度ポイントに引かれます。このバランスラインの上下に超えると、トレンドが変わる可能性があることを示します。
ギャンファンでは各 1 ポイントの移動は、価格レベルにかかわらず、常に次のポイントから等距離に留まるため、リニアを使用してチャートに適用する場合は、傑出した結果のみが提供されます。ギャンアングルの表示も、垂直価格軸とチャート分析ウインドウを設定したときに定義したバースペース上に表示される数字のレンジによって異なります。
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ギャンファンはリニアスケーリングを使用するチャートにのみ適用できます。チャートのスケーリングをリニアに変更する場合は、「チャートの Y 軸の変更」を参照してください。選択したオブジェクトコンポーネント (オブジェクトを選択するとオブジェクト上に小さな四角形が現れます) のショートカットメニューを使用して、カラー、スタイル、線の太さ、オブジェクト固有の設定を変更することもできます。
ギャンファンはリニアスケーリングを使用するチャートにのみ適用できます。チャートのスケーリングをリニアに変更する場合は、「チャートの Y 軸の変更」を参照してください。
上昇相場でギャンファンを引く時はファンはマーケットの安値から右上に引き、下降相場の場合はマーケットの高値から右下に引く必要があります。詳細については、「ギャンファン設定の設定」を参照してください。
描画されているギャンファンは、チャート上で場所を移動させることができます。
ギャンファンオブジェクトが含まれるチャート分析ウインドウをアクティブにします。
ギャンファン(オブジェクトを選択するとオブジェクト上に小さな四角形が現れます)を選択して、ギャンファンを水平方向または垂直方向に位置を変更することができます。
任意設定: [ドローイング] > [スナップモード] をクリックして、ギャンファンが適用される最初の足の始値、高値、安値、または終値までギャンファンを「スナップ」します。
このタブを使用すると、ギャンファンを引く際に使用する値を変更できます。ギャンファンのドローイング方法を決定する 3 つの要素は、時間/価格ギャンライン、ギャンファンの方向、足の価格です。次は、各要素の計算方法の説明です。