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練行足 (+) チャート
練行足 (+) チャートには、クラシック練行足、平均練行足、カスタム練行足の 3 種類があります。
練行足チャートは、各値幅が固定されている点を除き、ラインブレークチャートと似ています。上昇は陽線、下落は陰線で色付けされます。デフォルトでは陽線はレッドです。陰線はブルーです。保ち合い時には、レッドとブルーが交互に描画されます。
クラシック連行足チャートでは、現在のトレンドと同じ方向に任意の値幅分更新したときにのみ、新たな足が描画されます。逆の方向に任意の 2 倍の値幅分更新したとき、足が描画されます。
この例ではクラシック連行足の値幅を 1 で設定しています。
平均連行足およびカスタム連行足では、新しい足が追加される方向は、現在のバーの始値の上下に市場がどの程度動いたかで決まります。市場が新たなバーの始値を上回り、かつ値幅以上に動いた場合、新たなバーは上に描画されます。市場が新たなバーの始値を下回り、かつ値幅以上に動いた場合、バーは下に描画されます。
新たなバーの始値は、常に前のバーの始値の指定オフセット値 (足のオフセット値) に設定されます。オフセット値はカスタム連行足チャートで定義できます。平均連行足では、オフセット値は値幅の半分で固定されています。
このカスタム連行足チャートの例では、値幅 8、足のオフセット値 2 が使用されています。
クラシック練行足チャートの作成方法
- 現在の足と同じ方向に任意の値幅分更新したとき、新しい足が作成されます。
- 現在の足と逆の方向に任意の2倍の値幅分更新したとき、新しい足が作成されます。
- 価格が大きく変動しない場合 (価格が前の足の範囲内に収まる場合)、新たな足は追加されません。
平均連行足およびカスタム連行足の作成方法
- 現在バーの始値は、常に前のバーの始値の指定オフセット値 (足のオフセット値) に設定されます。始値は前のバーが描画されてすぐに設定され、オフセットの方向は現在のトレンドの方向によって決まります。
- 現在のトレンドが下降している場合、オフセットは前のバーの始値の下方向となります。
- 現在のトレンドが上昇している場合、オフセットは前のバーの始値の上方向となります。
- 市場が新たな始値を指定幅分 (値幅) 上回る場合、新しいバーは上に描画されます。
- 市場が新たな始値を指定幅分 (値幅) 下回る場合、新しいバーは下に描画されます。
- 上昇バー直前の安値、および下降バー直前の高値にテールが描画されます。
- 価格が大きく変動しない場合 (価格が前の足の範囲内に収まる場合)、新たな足は追加されません。
練行足 (+) の足種設定
値幅以上値動きがあると、新しい足が作成されます。値幅設定は呼値より大きく、呼値の倍数である必要があります。呼値で除算すると余りが出る値の場合、丸めエラーが発生します。
足のオフセット値は、前のバーの始値に対する新たなバーの始値のオフセット量を定義します。また、新たなバーと前のバーの終値の差異も指定します (同じ方向に動いている場合)。
練行足チャートのインターバル設定は固定されており 1 ティックです。値幅設定が大きいと、計算に時間がかかる可能性があります。練行足チャートのインターバルは 1 ティックのため、データ範囲は最大 6 か月間に制限されることがあります。
足の解釈
- 陽線から陰線への転換はトレンドの反転を意味します。
- 上昇はレッドの陽線で描画されます。
- 下落はブルーの陰線で描画されます。
- 保ち合い時には、レッドとブルーが交互に描画されます。
ストラテジーバックテストと自動売買
ストラテジーで使用されている注文が「このバーの終値」の場合に、練行足でストラテジーのバックテストと自動売買を実行することができます (例: 「このバーの終値で買い」)。非時系列チャートでのストラテジーのバックテストと自動売買の詳細については、「非時系列チャートタイプ - ストラテジーのバックテストと自動売買」を参照してください。
追加情報
- 練行足 (+) チャートを使用する場合、複数データチャートは作成できません。[チャート分析] ウインドウで一度に表示できるシンボルは 1 つだけです。
- 練行足 (+) チャートでは、時系列ではなく価格変化に応じて足が作成されます。したがって、
- チャート上の線は、必ずしも特定のデータインターバルや時間を示しているわけではありません。
- 時間軸 (X 軸) の日付は、必ずしも等分で表示されるわけではありません。
- インディケーターとストラテジーを練行足 (+) チャートに適用することができます。
- 練行足 (+) では、実際の出来高が表示されます。
コマンドラインコマンドのリストについては、「コマンドラインリファレンス(全コマンド)」または「コマンドラインリファレンス(アプリケーション別ソート)」を参照してください。