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非時系列チャートタイプ - ストラテジーバックテストと自動売買

レンジ足とモメンタム足チャートを除く非時系列チャートタイプは、高値と安値を考慮せずにチャートを描画します。非時系列チャートで、逆指値注文と指値注文を使用するストラテジーのバックテストや自動売買を行う場合、1 ティック足インターバルの非時系列チャートで行ってください。非時系列チャートの出来高は1 ティック足インターバルの非時系列チャートのみ、正しい出来高の値を返します。以下の説明は 1 ティック足インターバルの非時系列チャートに限定されます。

デフォルトでは、TradeStationにより、ティック足の過去データは最大 6 か月分呼び出すことができます。1 ティック足によるバックテストも最大6ヶ月間で検証することができます。

1 ティック足インターバルのKase足以外の非時系列チャートは取引があったものとしてギャップを埋めます。つまり、バックテストと自動売買を行っている非時系列チャートでは、実際に市場で発生しなかった価格で約定を表示する場合があります。

ルックインサイドバーバックテストは、非時系列チャートで使用することはできません。バックテストによるストラテジーの過去の約定は仮想価格判定機能により判定されます。カギ足、新値足、ポイント&フィギュア、練行足の仮想価格判定は、陰線の場合は高値から安値、陽線の場合は安値から高値の方向に行われます。

カギ足、ポイント&フィギュアは、「反転値」の価格変動があった場合に足が確定します。前の足の終値から反転値の価格分上下どちらかに動いたとき、ストラテジーが現在の足で実行されます。それらのチャートでは「this bar on close」と「next bar market」注文文は使用することができません。「反転値」の設定値内での価格で約定すると想定される逆指値注文や指値注文はストラテジーで使用しないでください。

カギ足、ポイント&フィギュア、練行足、新値足チャートは、価格が設置値幅動いた後、描画されます。つまりバックテストでは、ストラテジーが実行される前に次の足が陽線か陰線か予め分かっていることになります。次の注文文をポイント&フィギュア、練行足、または新値足チャートに適用すると、勝率100%のパフォーマンスになります。

Sell short next bar low stop ;

Buy to cover this bar close ;

Buy next bar high stop ;

Sell this bar close ;

次の注文文をカギ足チャートに適用すると、勝率100%のパフォーマンスになります。

Buy next bar High + Minmove / PriceScale stop ;

Sell short next bar Low - MinMove / PriceScale stop ;

Sell this bar Close ;

Buy to cover this bar Close ;

リアルタイムのチャート描画後に、再度データを呼び出して過去チャートの状態にすると、過去チャートとリアルタイムチャートが異なる場合があります。これは、新値足、練行足、ポイント&フィギュアチャートの他、1 ティック以外の非時系列チャートチャートタイプで発生します。ストラテジーが指値注文や逆指値注文を使用していて、約定が指値注文や逆指値注文の価格で約定していないことが明らかな場合、上記チャートタイプのバックテストや自動売買で、指値注文、逆指値注文、成行注文を使用することはできません。ただし、新値足と練行足チャートでは、自動売買時、足の終値確定時点ではなく、次の足で約定されると理解している場合、同時に約定価格は仮想価格判定により約定されると理解している場合、[this bar on close] を使用することができます。

非時系列チャートは時系列で描画されないため、セッション時間終了後も足は確定していません。SetExitOnClose は非時系列チャートでは動きません。非時系列チャートにおいて、取引時間終了時またはセッション終了時に、バックテストや自動売買を強制的に終了させることはできません。

以上の説明は 1 ティック足インターバルの非時系列チャートに限定されます。上記で説明している以外の別のチャートスタイルには、それぞれ別の注意事項があります。