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モメンタムバーチャート

モメンタムバーチャートは、ローソク足のように4本値がありますが、時系列ではなく、任意の値幅を基に計算されます。値幅を使用することで、価格の値動きに焦点を当てます。時系列足だと1ヶ月30本の足を必要とするところを、値動きが設定範囲内であれば、モメンタムバーだと1本の足で済むこともあります。

モメンタムバーは、値幅を基に計算されます。モメンタムバーチャートは、非時系列足です。確定していない現在の足以外他の全ての足の値幅は一定です。

モメンタムバーはローソク足に似ていますが、次のような違いがあります。

これが、モメンタムバーチャートとレンジバーチャートの違いです。

値幅設定が 1 のモメンタムバーチャート例です。

 

モメンタムバーの作成方法

設定値幅を更新したときモメンタムバーの新しい足が作成されます。例えば、値幅設定が 10 の場合、各モメンタムバーの値幅は 10 になります。もし数日間の値幅が 10 以内の場合、その数日間のモメンタムバーの足の数は1本です。モメンタムバーの始値は常に前の足のモメンタムバーの終値の 1 ティック上または下になります。

実際のデータにギャップがある場合、仮想のモメンタムバーが作成され、そのギャップを埋めて表示します。仮想モメンタムバーの上昇出来高と下落出来高の値はゼロです。これにより仮想の足と実際の足を見分けることができます。注: 「仮想モメンタムバー」では実際の約定発生していません。

モメンタムバーのインターバル設定

値幅設定によりモメンタムバーの値幅が決まります。値幅設定は慎重に行ってください。値幅設定は、その銘柄のインターバルにおける平均値幅よりも大きくしてください。設定値幅が小さいと、過去データの足の数より、リアルタイムの足の数が多く作成されます。

例えば、ある 5 分間の価格の動きが 10 から 12 に上昇した後、10 に下落して、再度 12 に戻ったとします。値幅設定が1の場合、次の例のようにリアルタイムではモメンタムバーは 4 本作成されます。

チャートをリフレッシュしたり、再作成すると、次の例のように過去チャートでは2本のモメンタムバーが作成されます。

過去データによるチャート作成では、5分間のイントラバーの動きが分からないため、作成される足は2本になります。

値幅設定は呼値より大きく、且つ除算時に余りが生じて丸めエラーが発生しない値で設定してください。

インターバル設定で、モメンタムバーの構築に使用するデータのインターバルを定義することができます。適切なインターバルはマーケットの状況によって異なります。短期での取引を考えている場合は、インターバルを小さく設定した方がメリットがあります(精度/ノイズが増える)。長期での取引を考えている場合は、足種を長く設定した方がメリットがあります(精度/ノイズが減る)。

足の解釈

モメンタムバーは、伝統的なバーチャートと同じように解釈できます。

ストラテジーバックテストと自動売買

モメンタムバーチャートでのストラテジーの自動売買とリアルタイム分析は、「1 ティック」インターバルのみ使用してください。インターバル設定を「1ティック」以外に設定して、ストラテジーを自動売買した場合、リアルタイムの結果はバックテストの結果と一致しなくなります。非時系列チャートでのストラテジーのバックテストと自動売買の詳細については、「非時系列チャートタイプ - ストラテジーのバックテストと自動売買」を参照してください。

追加情報

コマンドラインコマンドのリストについては、「コマンドラインリファレンス(全コマンド)」または「コマンドラインリファレンス(アプリケーション別ソート)」を参照してください。