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Kase バーチャート

Kase バーは、以前 Kase ユニバーサルバーと呼ばれていたTrue Range(真の値幅)バーと同義です。Kase バーでは、任意のTrue Range(真の値幅)期間設定に基づき、True Range(真の値幅)バーを作成します。Kase バーチャートは、各バーの値幅は設定値幅によって決まり、すべてのバーがほぼ同じ値幅です。形状はローソク足で作成されます。

Kase バーには、同様の「値幅」を利用する足と比較して次の 2 つの利点があります。

  1. Kase バーは、前日の足の終値と現在の高値または安値のギャップから True Range (真の値幅) を算出して作成されます。前日終値を考慮せず、現在の高値と安値の値幅のみ利用する足とは異なります。
  2. Kase バーは、実際に付いた価格のみを利用して作成されます。取引があったものとしてギャップを埋めるのではなく、ギャップをそのまま表示します。前のティックと現在のティックの値幅が設定値幅を超えると、その実際の値幅で足が作成されます。同様の「値幅」を利用する足と異なり、値幅設定を強制的に適用することはありません。

    例えば、2 つの連続価格が $10.10 と $10.20 で、値幅設定 .05(5 セント)の場合、 Kase バーは10 セントで作成されます。Kase バー以外の足の場合には、$10.15 で10 セントの動きをそれぞれ 5 セントの値幅で分け、2 つの足が作成されます。

Kase バーの利点

図のように Kase バーチャートは通常の 60 分チャートよりシンプルに見えます。

Kase バーの作成方法

価格の更新があると、True Range(真の値幅)を計算します。設定した値幅を超えると、現在の Kase バーが確定して、新しい Kase バーが作成されます。

Kase バーのインターバル設定

値幅設定は最小呼び値よりも大きな値である必要があります。値幅設定は様々な基準から算出することができます。

Kase バーでの取引によるメリット

次の 2 つのメリットがあります。

  1. チャート上に表示されるデータ量の減少。ボラティリティとリスクは相関関係が深く、またボラティリティはTrue Range(真の値幅)に比例します。True Range(真の値幅)が大きいほど、リスクは高くなります。
  2. チャートがなめらかであれば、シグナルのリスクが小さいことを意味します。

ストラテジーバックテストと自動売買

Kase バーチャートでは、「1 ティック」または「1 分」インターバルで、効果的にストラテジーのバックテストを実行することができます。Kase バーチャートでのストラテジーの自動売買とリアルタイム分析は、「1 ティック」インターバルのみ使用してください。非時系列チャートでのストラテジーのバックテストと自動売買の詳細については、「非時系列チャートタイプ - ストラテジーのバックテストと自動売買」を参照してください。

追加情報

コマンドラインコマンドのリストについては、「コマンドラインリファレンス(全コマンド)」または「コマンドラインリファレンス(アプリケーション別ソート)」を参照してください。

Kase バーの詳細については、Kase にお問合せください(askkase@kaseco.com)。