EasyLanguage オブジェクトリファレンス

Ellipse クラス

チャートの指定位置で指定サイズの楕円を描画します。適切なプロパティを使用して外観を変更できます。楕円はチャートの特定の部分を強調するために使用される非分析ドローイングツールです。

楕円を定義するポイントは、その楕円と境界を接する仮想の長方形の左右の隅を基準とします。

以下の抜粋コードは、XYPoint を使用してチャートの特定の X-Y 座標に楕円を追加する方法を示しています。または、BNPoint か DTPoint を使用して寸法を指定することもできます。

myEllipse = Ellipse.create(XYPoint.Create(150,50),XYPoint.Create(250,100));

DrawingObjects.Add(myEllipse);

あるいは、BNPoint を使用して指定したバー番号の間に楕円を描画したり、DTPoint を使用して日付/時間位置の間に楕円を描画し、バーとともに楕円をスクロールさせることも可能です。

If (Currentbar = 70) then

Begin

{現在の足から 40 個前の足まで楕円を描画}

MyBNEllipse = Ellipse.Create(BNPoint.Create(CurrentBar + MaxBarsBack, Highest(High, 40)), BNPoint.Create(CurrentBar - 40 + MaxBarsBack, Lowest(Low, 40)));

DrawingObjects.Add(MyBNEllipse);

End;

If (LastBarOnChart = True) then

Begin

{チャートの最後の足から 50 個前の足まで楕円を描画}

MyDTEllipse = Ellipse.Create(DTPoint.Create(BarDateTime[0], Highest(High, 50)), DTPoint.Create(BarDateTime[49], Lowest(Low, 50)));

DrawingObjects.Add(MyDTEllipse);

End;

プロパティでカスタム設定 (幅、スタイル、色など) を行うことができます。この例では、Color プロパティ (長方形の塗りつぶしの色ではなく線の色を記述) が DrawingObject から継承されます。

myEllipse.Color = elsystem.drawing.Color.Cyan;

myEllipse.FillPattern = FillPattern.pattern1;

これを分析テクニックで使用するには、「ドローイングオブジェクトについて」で説明されているとおりに設定してください。

名前空間: elsystem.drawingobjects

プロパティ

その他のプロパティ、メソッド、イベントについては、継承階層のクラスで説明します (下記参照)。

	名前	タイプ	説明
	EndPoint	object	Ellipse オブジェクトの終了ポイントを取得します。「DOPoint」を参照してください。
	FillColor	object	塗りつぶしの色プロパティを取得または設定します。「Color」を参照してください。
	FillPattern	enum	FillPattern 列挙子を使用して、塗りつぶしパターンプロパティを取得または設定します。
	StartPoint	object	Ellipse オブジェクトの開始ポイントを取得します。「DOPoint」を参照してください。
	Style	enum	StyleType 列挙子を使用して、楕円のボーダーのスタイルを取得または設定します。
	Weight	enum	Weight 列挙子を使用して、楕円のボーダーの太さを取得または設定します。

メソッド

	名前	説明
	Create(DTPoint, DTPoint)	Ellipse クラスの新規インスタンスを初期化します。最初のパラメーターは楕円を含む非表示の長方形の開始ポイントを表す DTPoint オブジェクトです。2 番目のパラメーターは終了ポイントを表す DTPoint オブジェクトです。
	Create(DTPoint, DTPoint, int)	Ellipse クラスの新規インスタンスを初期化します。最初のパラメーターは、楕円を含む非表示の長方形の開始ポイントを表す DTPoint オブジェクトです。2 番目のパラメーターは、終了ポイントを表す DTPoint オブジェクトです。3 番目のパラメーターは、データ番号 (data1 ～ 50) を表す整数です。
	Create(BNPoint, BNPoint)	Ellipse クラスの新規インスタンスを初期化します。最初のパラメーターは、楕円を含む非表示の長方形の開始ポイントを表す BNPoint オブジェクトです。2 番目のパラメーターは、終了ポイントを表す BNPoint オブジェクトです。
	Create(BNPoint, BNPoint, int)	Ellipse クラスの新規インスタンスを初期化します。最初のパラメーターは、楕円を含む非表示の長方形の開始ポイントを表す BNPoint オブジェクトです。2 番目のパラメーターは、終了ポイントを表す BNPoint オブジェクトです。3 番目のパラメーターは、データ番号 (data1 ～ 50) を表す整数です。
	Create(XYPoint, XYPoint)	Ellipse クラスの新規インスタンスを初期化します。最初のパラメーターは、楕円を含む非表示の長方形の開始ポイントを表す XYPoint オブジェクトです。2 番目のパラメーターは、終了ポイントを表す XYPoint オブジェクトです。
	Create(XYPoint, XYPoint, int)	Ellipse クラスの新規インスタンスを初期化します。最初のパラメーターは、楕円を含む非表示の長方形の開始ポイントを表す XYPoint オブジェクトです。2 番目のパラメーターは、終了ポイントを表す XYPoint オブジェクトです。3 番目のパラメーターは、データ番号 (data1 ～ 50) を表す整数です。
	SetEndPoint(DTPoint)	DTPoint オブジェクトを使用して楕円の終了ポイントを設定します。
	SetEndPoint(BNPoint)	BNPoint オブジェクトを使用して楕円の終了ポイントを設定します。
	SetEndPoint(XYPoint)	XYPoint オブジェクトを使用して楕円の終了ポイントを設定します。
	SetStartPoint(DTPoint)	DTPoint オブジェクトを使用して楕円の開始ポイントを設定します。
	SetStartPoint(BNPoint)	BNPoint オブジェクトを使用して楕円の開始ポイントを設定します。
	SetStartPoint(XYPoint)	XYPoint オブジェクトを使用して楕円の開始ポイントを設定します。