TradeStation ヘルプ
TradeStation 口座とは異なる通貨を基にしているシンボルに、ストラテジーバックテストを行うとき、損益を計算するために通貨換算機能を利用することができます。TradeStation には、シンボルか TradeStation 口座のいずれかを基に、損益値を換算する設定があります。
デフォルトでは、新しいストラテジーはシンボルの通貨を使用します。シンボル通貨が TradeStation 口座の通貨とは異なる場合、[分析テクニックとストラテジーの設定] ダイアログの [ストラテジー] タブで、[すべてのプロパティ] をクリックします。
[このチャートのすべてのストラテジーについてのストラテジープロパティ - 一般] タブで、[ベース通貨] 設定を [口座] または [シンボル] のいずれかに変更します。[ストラテジープロパティ] ウインドウでの値 (手数料や取引数量値など) は、選択した通貨換算設定を基に表示されます。ビルトインされているストップ注文、分析テクニック、ストラテジーも、この設定により影響を受けます。
例:
円で取引を行う USDJPY などの FX シンボルを使用しており、[ベース通貨] を [口座] に設定している場合 (口座での通貨は米国ドルの場合)、ビルトインされているストップ注文などのストラテジーでの損益値は、円の値がドルに換算されます。一方、USDJPY の FX シンボルを使用しており、[ベース通貨] を [シンボル] に設定している場合、円から円への換算は不要なため、すべてのストラテジー損益計算とビルトインされているストップ注文の計算に通貨換算は使用されません。影響を受ける可能性のある組み込みツールについては、「通貨換算 - ストラテジーと分析テクニック」を参照してください。
ストラテジーバックテストの間、損益計算はストラテジー取引が決済した足、または部分決済している足で行われます。損益計算における重要点は、取引している銘柄の手数料やスリッページを含めて、新規価格と決済価格の差分 (買いでは決済 - 新規、売りでは新規 - 決済) を計算することです。さらに、シンボル通貨が口座通貨と異なる場合、通貨換算は、ポジションが損失で決済された場合は買気配価格に、利益で決済された場合は売気配価格に、それぞれ適用されます。この設定を変更するには、[すべてのストラテジープロパティ] ダイアログの [一般] タブで、[通貨] セクションを使用します (上記参照)。
ProfitCF および LostCF EasyLanguage 予約語を使用すると、取引数量や損益を計算する記述を行い、どの足でも通貨換算を行うことができます。日付、始値、出来高等の足の予約語と同様に ProfitCF と LossCF 予約語は過去とリアルタイムの両方で値を返します。オプションの BarsBack パラメーターを指定せずに使用すると、これらの予約語は現在のバーの値を返し、BarsBack パラメーター (角かっこで囲む) を指定すると、その数の分だけ前のバーの値を返します。