分析テクニックとストラテジー
固定率トレイリング・ストップ・ストラテジーは、ポジションがその最高利益の指定割合額をリトレースしたか、または利益下限額 (円) に達した場合に、ポジションの株式や建玉を、すべて決済する注文を出します。その旨を指定するために、EasyLanguage の予約語 SetPercentTrailing を使います。利益下限は、総ポジションベース、または株ベースで指定できます。利益目標をポジションベースで計算するか、株ベースで計算するかは、入力パラメーターで指定できます。
適用されると、最高ポジション利益値からトレーリング割合額を引いた値で、逆指値決済注文を生成します。逆指値注文はすべて、逆指値成行注文です。再び値が下がってトレーリング利益割合額に戻った場合、成行注文を生成してマーケットに送ります。
固定率トレイリング・ストップ・ストラテジーは、下限に達したとき、取引の利益または損失で決済できます。
多くのストラテジーは、足が閉じる時点で注文を生成し、次の足で実行しますが、Percent Trailing は、エントリーと同じ足で生成、決済できます。これは特に、時間の長い足 (30 分、60 分、日次、週次、月次など) で有用です。
ストラテジーの計算で、手数料やスリッページは考慮しません。
名前 | タイプ | デフォルト | 説明 |
PositionBasis | 真/偽 | False | ポジション当たり、株数当たりの、どちらの下限金額を計算するか。ポジション当たりならば True を指定。 |
FloorAmt | 数値 | 1 | トレーリングストップがかかるための最低利益額 (円)。 |
Amount | 数値 | 20 | トレーリング額 (ポジションを手仕舞いする最大ポジション利益の比率)。 |
株式:
PositionBasis が True の場合、該当する未決済ポジションの株/建玉総数にもとづき、トレーリング下限額 (エントリー価格からの利益の円金額) を、FloorAmt パラメーターに指定します (トヨタ自動車 を 500 株保有しており、トレーリング下限額として 200,000円 を指定した場合、ポジションの総利益が 200,000 円に達したときにパーセントトレーリングストップ)。
PositionBasis が False の場合、該当する未決済ポジションについて、1 株当たりのトレーリング下限額 (エントリー価格からの利益の円金額) を計算し、FloorAmt パラメーターに指定します (トヨタ自動車 を 500 株保有しており、トレーリング下限額として 600円 を指定した場合、1 株当たり利益が 600円に達したときにパーセントトレーリングストップ)。
電子先物:
電子先物のトレーリング下限額 (ドル) を計算する場合、EasyLanguage は各建玉のドル値を調べます。たとえば e-mini S&P は、価格が $1.00 動くごとに $50.00 です。
PositionBasis パラメーターが True の場合、S&P e-mini が 5 建玉で、$250 のトレーリング下限額を指定すれば、総ポジション利益 $250 でパーセントトレーリングストップがかかります。トレーリング割合が 20% であれば、ポジションの総ポジション利益が $1,000 に達したとき、利益 $800 へのリトレースメントとしてトレーリングストップを計算します。
PositionBasis が False の場合、S&P e-mini が 5 建玉で、$250 のトレーリング額を指定すれば、総ポジション利益 $1250 でパーセントトレーリングストップがかかります (250 * 5 建玉)。トレーリング割合が 20% であれば、1 建玉利益が $250 に達したとき、利益 $200 へのリトレースメントとしてトレーリングストップを計算します。
Market Order から Sell まで (ロング決済) または Market Order から Buy to Cover まで (ショート決済)
% Trailing Stop
Profit Target、固定ロスカット、Dollar Trailing