EasyLanguage オブジェクトリファレンス

プロバイダークラス

EasyLanguage では、プロバイダークラスは名前が「Provider」で終わるコンポーネントクラスのグループを表します。リアルタイムでのデータ変更を含め、プロバイダーで参照される 1 つ以上のクラスからのデータにアクセスするために使用されます。プロバイダークラスは、EasyLanguage コードでイベントハンドラーメソッドからプロバイダーの Updated イベントまたは StateChanged イベントへの接続を可能にする tsdata.common.DataProvider クラスから特性を継承します。Updated イベントは、プロバイダーが最初に読み込まれた時点、またその後プロバイダーに含まれるデータがリアルタイムでアップデートされたときに発行されます。StatusChanged イベントは、プロバイダーの読込済みまたは読込不可状態における変更をレポートします。プロバイダーは、elsystem.ElComponent クラスからも継承します。このクラスでは、ツールボックスからプロバイダーコンポーネントをユーザーの EasyLanguage ドキュメントにドラッグ&ドロップし、プロパティエディターを使用してコンポーネントの値を編集できます。

[ すべて展開 ]
プロバイダー
名前 説明
AccountsProvider 指定の TradeStation 口座から、口座状況およびその他の情報を取得します。
FundamentalQuotesProvider 銘柄の指定したファンダメンタルフィールドから情報を取得します。
MarketDepthProvider 特定の銘柄の指定した ECN 価格に関して買気配と売気配の板深度レベルを取得します。
NewsProvider 指定した銘柄および日付範囲のニュースアイテムを取得します。
OrdersProvider ユーザーが指定したフィルターに基づいてアップデートされた注文状態情報を取得します。
PositionsProvider 指定した TradeStation 口座からポジションに関する情報を取得します。
PriceSeriesProvider リアルタイムでのアップデートを含め、指定した銘柄および足種に関する一連の価格履歴を取得します。
QuotesProvider 銘柄に対して、指定したクオートフィールドから情報を取得します。
RSSProvider 指定した RSS フィードおよび Web アドレスから RSS ニュースアイテムを取得します。
SymbolAttributesProvider 指定した銘柄の情報および属性を取得します。
TimeAndSalesProvider レベル I 取引や買気配および売気配の最良価格の変化に関する情報を取得します。
Updated イベント

プロバイダーの Updated イベントは、同様の書式を使用してユーザー作成メソッドを呼び出します。

<provider>_Updated(Object Sender, <prefix>UpdatedEventArgs Args)

通常、メソッド名は <provider> というコンポーネント名の後に _Updated が続きます。デフォルトでは、コンポーネント名とインスタンス番号 (AccountsProvider1など) になります。

ハンドラーが呼び出される状況は 2 つあります。第一の場合はプロバイダーが最初に読み込まれる時、第二の場合は値へのリアルタイムアップデートなど、プロバイダーに含まれるデータに変更が発生する時です。

Sender パラメーターは、イベントを発行するオブジェクトを特定します。

Args パラメーターには、プロバイダーに生じた変更の性質に関する情報と、プロバイダー内のどのオブジェクトが変更によって影響を受けたかに関する背景情報などが含まれます。

例えば、OrdersProvider によって参照される Order が約定すると、Sender はイベントの所属先となる Order オブジェクトを通知し、Args オブジェクトはどの注文が記入されたかを通知します。

ただし、プロバイダーが最初に読み込まれたために Updated イベントが発行された場合は、この「背景」情報は存在しません。

呼び出しの理由が最初の読み込みかリアルタイムイベントかは、Args オブジェクトのプロパティ Reason を使用して判断できます。

StatusChanged イベント

Provider の StatusChanged イベントは、同様の書式を使用してユーザー作成メソッドを呼び出します。